■エミー・ザラ・ハーディ

魔法戦争より前から生きているアンミールの魔法使い。
戦後に、赤ん坊だったクライセンを一人で育てていたサンディルに惚れて口説いていたが逃げられる。
魔法使いとしては天才的な才能を持つが、狂気的な性質のため誰からも受け入れられず、現在は老婆の姿で未開の森でひっそりと暮らしている。
クライセンとは古い友人として、極稀に顔を合わせる。
彼女が天才であることは誰もが認めており、現在は知る人ぞ知る存在。魔法関連の書籍を何冊か出しており、名前だけは有名だがほとんどの人に死んだと思われている。

◆もう一つの世界では、魔法戦争後、ランドール人の支配する国に若い姿で現れ、異形の魔法使いとして革命軍・スカルディアを立ち上げる。
ジギルと共に革命軍のリーダーとして世界を翻弄する。



■ジギル

戦後、ランドール人の支配下にある洛陽線の森に追いやられたアンミール人の少年。
人付き合いが嫌いで口も性格も悪い変人。だが勉強熱心で、物知りで賢く、閉ざされた村の中で「先生」と呼ばれて慕われている存在。
人のためではなく、知的好奇心を満たすために、文句を言いながらも村人の苦痛や不便を解消している。



■モーリス

洛陽線の村の村長。
敗戦後、ランドール人に牙を抜かれた大人しくて従順なアンミール人の一人。
ジギルを尊敬すると同時、息子のように大事に思っている。



■イジュー

生まれつき耳が聞こえず、言葉も喋れない脆弱な洛陽線の村の少女。
ジギルに文字を教えてもらい、絵を描くようになり、明るく素直に育つ。
ジギルに感謝し、まだ子供ながら彼に恋心を抱いている。



■スカルディアの魔法使い
エミーが育てた、槐のマントを羽織った即席の魔法使い。少女が多い。
以下の三人は気の合う仲良しで、積極的にエミーやジギルの手伝いをする。

◆ハーキマー
落ち着いた雰囲気で世話好き。

◆メノウ
怒りっぽくボーイッシュで口が悪い。

◆ベリル
明るくてノリがいい。革命軍という雰囲気を無視して二人を引き込んで仲良し三人組を作った張本人。
仕切るのが好きな性格と、魔法使いとしての能力も高いため、スカルディアの魔法使いたちをまとめる役でもある。