SHANTiROSE

HOLY MAZE-Ending






完結しました。ここまでおつきあいくださった方に感謝です。
途中でサイト休止して3年ほど間が空いてしまい、すごく時間がかかってしまいました。
そんなこともあったので、最初のほうと食い違いがある可能性があります。すみません。
なんとか2章、終わりました。「SHANTiROSE」を最初は書くつもりがなかった、書き始めても進みが遅かったのは、この2章があまりにも複雑だったからです。「MagicALaMode」ではメインではなかったパライアスの国とか政治・歴史等々の設定をここにきて掘り下げなければいけなくなって、でも話の本質には直接は関係ない部分でもあり、でもなかったらあまりにも軽すぎてただ主要キャラが表面上でグダグダしてるだけの話になってしまうので、いろいろ迷いながら進めていきました。本当は満足していません。できればもっと設定をしっかり練って、作中にちゃんと盛り込みたかったです。
でもでも、なんとか書き終わることができてよかったと、一安心してます。
今回の話でまだ追記や補足したい部分があるので、短編集のような形で後日談を書こうと思ってます。
そのあとに3章……もしくは、ロア絡みの話を先にやろうかと悩み中。
というわけで、MagicALaMode、まだ続きます。よろしくお願いします。


キャラクターについて。
登場人物が多すぎて自分でもまとめきれませんでした(汗)。
その辺を後日談で補っていくつもりです。

■ロア――どこへ行ったのか、それ以前に何者だったのかは、今後の話に続きます。
■ルミオル――1章では遺恨を残すつもりだったんじゃないのかという話ですが、それでもラストルとのことは絶対に口外しないと決めていました。自分自身が悪者になって一族に汚点を残すつもりだったので。
 あとは和解するだけなので、特別なエピソードはありません。このあとはしばらく旅をしてそのうち戻ってきて、微妙にラストルに嫌がらせしながらも徐々に仲直りして、将来はラストルが神輿みたいになってルミオルは裏で暗躍したり嫌われ役を担う感じになると思います。
■ラストル――いきなり変貌しました。スペックは最高な人なので、性格がよくなれば完璧な王子さまです。ルミオルにしろ、なんでこいつを王にしようとしているのか分かりにくいかもしれませんが、この世界は血統主義なので、特別に秀でている必要はありません。有能な人は王の周りや軍隊に配置されます。トールも個人としてはそれほど優秀ではないですし(笑)。この世界の王で求められるのはカリスマ性みたいなもの。
 この兄弟はどっちも、本命さえいなければティシラとくっついてもやっていけそうなイメージで書いてました。
 ラストルは将来、精神的にも成熟してまともな大人になって、相応の相手と結婚します。初恋がシオンなのは変わりませんが、ティシラは初体験の相手で(そのときのことは覚えているので)本心ではティシラに対しても多少の恋心は持ってしまいました。
 頑なに守ってきた貞操も奪われてしまったので、今後は女性の良さを知り、女性にも優しくなります。魔女に筆おろしをされるという特別な経験をしたので、真面目で潔癖な性質は変わらないのに、妙な色気を持つ王子になって、死ぬほどモテることになると思います。
■ラムウェンド――重要な立場なのに存在感があまりありませんでした。この人は魔道の先導者なので、本当はアジェルが与えた影響について深い考えを持っています。書けたら書きます。
■トール――トレシオールが正式な名前なのに基本愛称になっているという。メディスもですが。
 普段はあまり仕事をしませんが、好戦的な性格です。本音ではティシラに息子のどっちかの嫁になってくれたら嬉しいとか思ってます。もちろんクライセンのほうを優先してはいますが。庶民の娘より魔族のほうがヤバいような気がしますが、住む世界が違えどティシラはお姫様だし、姫としての自覚も教養もあるので大丈夫。それに、人間のクライセンと結婚できるならうちに来てくれてもいいじゃないかなんて軽い考えも。もちろんそんなことにはなりませんが。
■カーグ――ノイエ含め、根っからの悪人ではありません。ティシラたちの目線からだと悪い人に見えるし、実際魔女を利用しようとしてたので善人でもありませんが。国を統治する王は大体そんなものです、トールも。
 というか、この人の姓ってロゼットなのかロゼッタなのか統一できてないないという、すごいミスがあります。どっちもでいいです。あまり気にしないでください。
■ノイエ――なんとなく「ノエル」をもじってこの名前になってたのですが、ノイエってドイツ語だったんですね。この世界にドイツはないので偶然ですが、変な意味ではなくてよかった。
■ドゥーリオ――最初はただの説明役だったのですが、最後に活躍できてよかったです。
■サフィ――フィズとキャラが被りまくりでした。最初はあの性格とか生かして重要になる予定だったのですが、無理が生じて役に立たず仕舞い。
■リジー――この人もただの囚われの身で終わってしまいました。
■シオン――ただの噛ませというか当て馬的な存在にしたかったわけではありません。悪いことをしたらそれなりの罰を受けさせてしまう、ただでは幸せにはなれないってのが私なりの考えでして、この人の場合は一番問題だったのは刺したこと。それ以外にも、好きな人を信じられなかったこと、家族を裏切る行為をしたこと。このあたりの罰として失恋やケガ、母の形見を失くしてしまうことになります。でももともと悪い人ではないし、本人は自重していたのに強引に口説きに来たのはラストルのほうなので、つい浮足立ってしまったことは責められません。刺した直接の原因は誤解だったわけですし。なので命は取り留め、家族とも戻り、すぐではないけどアミネスという身近にいた存在にいつか救われることになります。
 クライセンがシオンの存在を知っていたかどうか。覗いた記憶はマルシオのものだったのでそのときは知らなかったかもしれません。後々はトールあたりから、そういう人がいて裏でこんなことになっていたということは知ることになります。ただ、知ってたとしても助けなかったと思います。
■アミネス――シオンの救いとなるキャラでした。シオンには凡人がお似合いだよってことではなく、生まれも育ちも違う遠い存在よりも、ずっと近くにいて家族であり友達であり異性であり、お互いのいいところも悪いところも知ったうえで理解しあっている相手こそがシオンにとっての本当の「王子さま」でした、というまた一つの恋愛話でした。
■フィズ――使っていたカードはタロットです。占いが当たっていたのは偶然というか、間接的に高等な魔法使いに関わっていたのでインスピレーションが冴えていただけで、そのうち戻ります。
 死神のカードの眠る王はラストル、死神はクライセンを暗示していました。
 魔法使いたちの属性や特性はルーンからアレンジしています。
■サンディル――実は何年も前にこの人の最期の話を書いたことがありましたが、データが消えてしまいました。クライセンとティシラがくっついて子供もできたあとの話なのでちょっと遠すぎるなーと悩んでいたらPCが壊れて修復不可能になったのです。でも話はちゃんと覚えているので、そのうち書けたら書きます。
■クライセン――今まではいたりいなかったりという謎の生活を送っていましたが、今後はティシラマルシオがいるので、割と普通に暮らすんじゃないかと思います。
 ティシラとラストルとのことは特に気にしていません。儀式だと分かっているし、クライセンはよくも悪くも大人なのでそれほど問題にしません。今のところはティシラを、特別な存在ではありますが、いつか恋人になるのかなーと意識はしている程度で、まだ熱烈な恋愛感情はないからです。クライセンからしたらティシラはまだ幼くて、可愛いとは思っても、女性としては物足りない感じなんです。この人にロリコンの気はなく、好みはアリエラのような色っぽい美女なので。
 でもティシラが記憶を失くして自分のことも忘れていたってところは重要です。昔のままでそれをしていたら、さすがに今後の信用にかかわってくるのでクライセンでも気持ち的に距離を置くことになりました…が、もし記憶があったら絶対やってないので大丈夫です。
 ラストルを殴ったのは、本当にバカだからです。本音では、ラストルが死ぬのは自業自得だと思ってました。でもこの人がここで死んでしまうと誰が刺したのか徹底的に調べなければいけないし、トール・カーグ・ドゥーリオ・ティシラ等、たくさんの人の責任が問われて問題解決が困難になると考えて助けました。
 少し先のことをネタバレしますと、将来、二人がくっついてティシラも大人になって、クライセンが「自分の女」だと認識したころ、ラストルのことが潜在的な恋敵になります。別にティシラとラストルがどうということはないのですが、ラストルが立ち直って成長すると、クライセンに負けずとも劣らないいい男になるので、忘れた頃に嫉妬心が出てくるような感じです。といってもシリアスな話ではなく、対等の立場になったティシラと喧嘩したときとかにネタにするという程度で、本気ではありません。これはずっと先のことなので、余談として受け止めていただければと思います。
 ラストルとのことは、一途なはずのティシラが他の男と一線超える最悪なシーンを書きたかったわけではなく、異種族間の恋愛に壁があることを示唆したつもりでした。ティシラはただの破天荒な姫ではなく、人間からしたら「化け物」であることを強調した話で、クライセンは普通ではないとはいえ人間だし、ってのを頭のどっかに置いてもらえるエピソードになっていればいいなと思ってます。
 死神については、今後に説明していく予定です。少しネタバレになりますが、掘り下げていくとメディスの話につながってしまうので、すぐに全部明かすのは難しいかなと思ってます。
 あとこれもここで言っていいか分りませんが、イラバロスを殺したときもクライセンはこの死神を使っています。
 おまけとして、なんでノーラ戦でこの死神の力を使わなかったのかという疑問を持つひとがいるかいないか分りませんが、ノーラの場合は魔法対魔法ではないので通用するかどうか不明だったので使ってません。ノーラが作ろうとした世界には死神とか魔法とかも存在しないので。
あと、死神は便利屋ではないし、人の言うことを素直にきくってわけではないのでそうそう使用することはありません。今回はいろいろ考えて、ちょうど3つ、死神を使える状況だったのでこの手段を選んだのです。「なんでシオンを助けなかったのか」「ラストルを刺した犯人を差し出せばよかった」「アジェルの陰謀を暴けばよかった」とか、もっとストレートな方法があったとしても、あくまで3人の死神との契約の範囲内しか願いは叶わないので、なんでも思い通りにできるってわけではありませんでした。その中で、問題の本質を整理して、最善の方法をとっただけです。ラストルやサンディルたちを救った理由は、ティシラとマルシオが今後この世界でやっていけるようにという理由と、トールが無駄な犠牲者を出さずに問題解決できるようにという考えからです。それと、人間の不安と信仰心の欠如の原因が「魔法王の不在」に関係していたこともあったため、ちょっと真面目にやろうという気になってました。もしも時代が変わるべきときだと判断した場合は何もしなかったと思います。
 このあたりは皆さんの解釈にお任せしたいところではあるのですが、私の未熟さゆえに伝わらないこともあると思うので、野暮ながら補足させていただいてます。
■ティシラ――結構万能な女子です。魔界の姫で吸血鬼で炎を操り空も飛ぶ。特別な何かがなくても変身できるので、実は普通に空を飛べたりします。それを使えばもっと楽になる作業もある(あった)かもしれませんが、魔族で女性で身分の高い人は変身したり羽を使って空を飛ぶという行為(姿)を恥と考える、という設定があるんです(「MagicALaMode」おまけページに書いてます)。今回があまりにもあまりな状況だっただけで、本来は「死んでも嫌」というくらいやりたくない行為なので、今後ティシラがまたそうする可能性はほとんどないと思います。
 あと淫魔なので男性経験も豊富です。美少女ヒロインにあるまじき設定なんですが、恋愛には弱いというなんとも極端な性格。わがまま姫でみんなから一目置かれてちやほやされてなんでも思い通りになってきてので、いざ自分から欲しいと思うものに対してはどうしていいか分からなくなるんだと思います。
 ゴチャゴチャと複雑な世界観と話なのですが、まとめると、「MagicALaMode」はティシラの不器用な恋愛物語なんです。


指輪について。
消えてなくなり、もう誰も気にしていません。あれは未来のクライセンが寄越したものです。みんなが大騒ぎしただけで、単に自分がいないときにティシラが余計なことをしないためのものでした。未来のそのときにならないと正体を明かしようがなく、話の中で説明の手段がないのでここで補足しておきます。


死神について。
・ラウ(Law) 生死の掟を守る秩序の神
・フェイス(Faith) 生死への冒涜を裁く信仰の神
・ドーム(doom) 生死を定められた道へ導く運命の神
最初は分かりやすくするために動物の顔にしようと思ってましたがやめました。人の脳で認識するために知ってる動物の顔になるという設定は残しておきます。
なんでクライセンがこれと契約してるかは、今後に書きます。


世界観や背景について。
いろんな人が城に侵入してしまいました。ゆるゆるで、現代社会とは違うので穴だらけに見えますが、魔法が発達してる世界なので着目点が違ったり、機械で管理するようにガチガチなイメージはない、と考えてもらえれば…隙間を狙われたということで大目に見てください。
あと、時間と通貨は、あやふやなままです。
時間は、基本は朝昼夜24時間なんですが、星で判断してるような感じにしてます。
通貨については、あるにはあるのですが、1ドル○円みたいに、そこまで決めてません。話に必要ないし、余計なことしたら尚更ボロが出そうなので。元々は二つの大きな国で、一つがなくなって、残りの一つの中で分裂してそれぞれがゆっくりと独立していってる感じなので、国境はあるけど現代社会のようにまったく別の世界が政治経済を数字で管理しながらやり取りしてるってわけではありません。なのでその辺も適当に脳内補完してください。
ただ、現実の現代社会と比べて遅れている、というようなつもりでは書いていません。魔法の存在する異世界の話なので…といっても雰囲気が中世っぽいから…どうなんだろう。今回の話とかモロ魔女裁判だし。でも民主主義だとか人類皆平等という思想等、今ある価値観、すべて作られたものであって、魔女裁判はさすがにいつの時代であっても野蛮で理不尽かと思いますが、階級社会や独裁政策などが「古い」ってわけではない気がする。この辺の考えは私個人のものなので気にしないでください。


回収しきれなかった伏線(前振り)について。
話の初期に怪しい新興宗教団体がいるみたいな話があったと思います。あれは放置してしまいました。
本当は、途中どっかでティシラマルシオに絡んできてマルシオが一人で戦うという、マルシオの数少ない見せ場を作ろうと思ってたんです。
クライセンがないというところが重要なので番外でも書けそうにありません。
しかもそれが3章への伏線にもなるはずでした。
でもなくても何とかなります。あったほうが自然な流れになったかもしれませんが。
どんな話だったのかをここで話すとネタバレになるので、3章が終わってからにします。


3章について。
マルシオの話です。1章でのアレの続き。
たぶんそんなに長くありません。少なくとも1章2章よりは確実に。
むしろ番外でいいんじゃないかってくらい短いかもしれません。それはさすがにバランス悪いので頑張ります。
ラストルやルミオルも出てきません。登場人物自体が少ないです。
これだけだと興味持ってもらえないかもしれないのでちょっと予告すると、クライセンvsマルシオ(覚醒時)な話になります。
現時点ではざっくりとしか話を考えてないので、連載開始は気長に待っていただければと思います。


では、とりあえずこの辺で失礼します、
よろしければ感想やご意見、ご要望あればお聞かせください。
これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました!


2014/10
hinoto






   

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